スッパニパータ-2(後半)

 スッパニパータ後半の概略と 好きな部分をお示しします。

3章大きな章 比較的大きな経が12

8矢の経

熟した果実は、いつ落ちるかわからない。

それと同じく、生まれたものは

死ぬ運命にあり

いつ死ぬかはわからない

 

陶工の作った陶器が

ついにはすべて壊されてしまうように

人の命もまた

そのとおりである。

9 ヴァ-セッタの経

 身を受けた生き物の間ではそれぞれの区別があるが、

人間のあいだではこの区別は存在しない。

人間のあいだではこの区別表示が説かれるのは、

ただ名前によるのみ。

10コーカーリヤの経

人は生まれたときには、実に口の中には斧が生じている。

 

4章八つの詩句の章 本来は八つの詩句からなるものが集められたはずだが一六経のうち八つの詩句からなるのは四経だけである

3悪意

  ひとから尋ねられたのでもないのに、他人にむかって、

自分は戒律や道徳を守っているといいふらす人は

自分で自分のことをいいふらすのであるから、

下劣な人である

5最上について八つの詩句

 自分を他人と等しいとか、劣っているとか

 あるいはすぐれているとか思ってはならない

15暴力

 もろもろの愛欲を余すことなく理解すれば、

 自らの安らぎがあることを学びなさい。

 

5章彼岸に至る道の章 ある高名なバラモンの弟子16人が一人一人がバラモン教で問題とされている事柄に関してブッダに質問しその結果、全員がブッダの答えに感銘を受けブッダに帰依したという筋書きである。 特に好きな経はない

 

参考図書 おすすめのもの再掲します

全訳

ブッダのことば 中村元訳 岩波文庫

古く読みにくいが、内容の良さ、詳しさ、入手のしやすさなどから初めに購入するとよいと考えます

 

ブッダの教え~真訳・スッパニパータ 前谷彰訳 講談社

個人的におすすめです。三人の協同現代語訳者との出会いが素晴らしくある意味奇跡の書と思っています。

 

抄訳

新編 スッパニパータ 今枝由郎訳 トランスビュー

読みやすい、スッパニパータの全体像をつかむのによい。出家信者の為だけの教えや細かな哲学論議を省き、3/4が割愛されているが、やや省きすぎと思います

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